ヴェルサイユ宮殿の歩き方｜見どころ・モデルコース・パリからのアクセス
マダム48歳パリへ行く「ボンジュール便り」
【世界遺産】ヴェルサイユ宮殿の見どころと楽しみ方
フランスには数多くの世界遺産がありますが、その中でも圧倒的な美しさとヨーロッパ最大級のスケールを誇るのが 、ヴェルサイユ宮殿（Palace of Versailles）です。
「魔法の宮殿」とまで称されるヴェルサイユ宮殿は、17世紀後半、ルイ14世によって建てられました。
パリから電車で約1時間。アクセスも良く、フランス旅行では絶対に外せない観光名所です。
【鏡の回廊】歴史と美が織りなす、宮殿内で最も壮麗な場所
宮殿内でもひときわ豪華なこの空間は、訪れる人々を圧倒する美しさです。
さらに、広大な庭園や大運河、グラン・トリアノンなど見どころも満載。
Netflixの人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』のロケ地としても話題に！
ドラマファンなら、一度は訪れたい憧れの場所。
悲劇の王妃 マリー・アントワネット
マリー・アントワネットの離宮へ向かう道のりは、手入れされた緑が広がる、まさに「貴族の森」。
体力と時間に余裕があれば、庭園や貴族の森を歩いてみてください。
まるで貴族になった気分で、時代を超えた散策が楽しめますよ。
ひとり旅でヴェルサイユ宮殿へ
初めてのフランス、アラフィフひとり旅。
今回はツアーに参加せず、個人でヴェルサイユ宮殿とトリアノン領域を巡りました。
自由気ままに時間を気にせず、13時過ぎに入場し、閉館間際まで華麗なるヴェルサイユを満喫しました。
フランスの夏は日照時間が長く、22時ごろまで明るいのも魅力です。
ヴェルサイユ宮殿の見学プラン｜滞在時間の目安
ヴェルサイユ宮殿の内部を見学するなら、目安は約1時間30分。
さらに庭園を歩き、30分ほど離れたグラン・トリアノン、プティ・トリアノン、マリー・アントワネットの離宮まで足を延ばすと、壮大な宮殿の歴史がより深く感じられます。
庭園やトリアノン領域を含めると、思った以上に時間が必要でした。
そこで、半日で効率よくヴェルサイユ宮殿を楽しむモデルコースをご紹介します。
初めての方でも無理なく回れるようにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ヴェルサイユ宮殿の見どころ
ヴェルサイユ宮殿には数々の見どころがありますが、特に印象に残ったスポットをご紹介します。
1. 鏡の回廊
ヴェルサイユ宮殿の象徴ともいえる「鏡の回廊」。
煌めくシャンデリアと大きな鏡が並ぶ長い廊下は、思わず息をのむほどの美しさでした。
かつてここで王侯貴族が舞踏会を開いていたと思うと、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。
「エミリー、パリへ行く」ファン必見！
NETFLIX（ネットフリックス）の人気ドラマ「エミリー・パリへ行く」シーズン2では、ヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊が舞台の一つとして登場。
豪華絢爛な空間で、印象的なファッションイベントとダンスパフォーマンスが繰り広げられました。
まさに、ドラマのハイライトとも言えるシーン！ドラマの世界を実際に体感してみてはいかがでしょう？
2. 庭園と大運河
宮殿の外に広がる庭園は、まるで絵画のように美しく整えられています。
噴水や彫刻が配置され、どこを歩いても優雅な雰囲気。
さらに、庭園の奥には大運河があり、ボートに乗って宮殿を眺めることもできます。
3. グラン・トリアノン＆プティ・トリアノン
宮殿から少し離れたエリアには、王族たちの離宮「グラン・トリアノン」と「プティ・トリアノン」があります。
グラン・トリアノンのイタリア様式の建築と美しいバラ色の大理石柱が印象的。
プティ・トリアノンは、マリー・アントワネットが愛した隠れ家。華やかな宮殿とは異なり、落ち着いた空間です。
通称「大理石のトリアノン」
4. マリー・アントワネットの離宮
ここは、宮殿の煌びやかな世界とは異なり、のどかな田園風景が広がるエリアです。
まるでおとぎ話のように可愛らしい家畜が飼育されている模擬農村もあります。庭園の一部を改造し、村里を建設することで、マリー・アントワネットはここで実際に素朴な田園生活を楽しんだと言われています。
さらに、マリー・アントワネットが愛人フェルゼンと逢瀬を重ねたとされる、円柱と丸天井をもつ「愛の神殿」もあります。
ヴェルサイユ宮殿を半日で巡るモデルコース
実際に訪れてみて、限られた時間でもしっかり楽しめるモデルコースを考えました！
⏰ 所要時間：約4〜5時間
パリを出発
RER C線に乗り、ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅へ（約40分）
駅から徒歩15分でヴェルサイユ宮殿に到着
ヴェルサイユ宮殿入場
鏡の回廊や王の寝室など、宮殿内部を見学（所要時間：約1時間30分）
庭園＆大運河を散策
美しい庭園を歩きながら、フォトスポット巡り（所要時間：約30分〜1時間）
グラン・トリアノン＆プティ・トリアノンへ移動
広大な敷地を歩く or 宮殿専用の小型列車（プティ・トラン）を利用
グラン・トリアノン見学
プティ・トリアノン＆マリー・アントワネットの離宮を散策
（所要時間：約1〜2時間）
ヴェルサイユを出発し、パリへ戻る
時間に余裕があれば、ヴェルサイユの街でお食事やショッピングを楽しむのもおすすめです♪
宮殿の外に広がる美しい庭園
庭園側から見た宮殿
チケットは事前予約制
ヴェルサイユ宮殿の入場は事前予約制
チケット売り場での混雑を避けるためにも、オンラインでの事前購入がおすすめです。
チケットは、ヴェルサイユ宮殿の公式ホームページや、フランス旅行の観光・オプショナルツアーサイトで予約できます。
ツアーは時間が限られているため、ゆっくり見学できないのがデメリット。
一方で、日本語ガイド付きのツアーなら、フランス語や英語が苦手な方でも安心です。
専門ガイドが歴史や見どころを詳しく解説してくれるので、理解が深まり、より楽しめます。
また、日本を含む海外からでも、日本語で簡単にWeb予約が可能。
📌 おすすめプランはこちら！
🎟️ ヴェルサイユ宮殿の個人観光におすすめ
「世界遺産ベルサイユ宮殿入場チケット トリアノン宮殿&庭園付きプランあり ＜時間指定＞」なら、ヴェルサイユ宮殿の内部だけでなく、美しい庭園やトリアノン宮殿も含まれた充実のプラン！時間指定付きでスムーズに入場できます。
🇯🇵 日本語ガイド付きツアーで快適に観光！
「世界遺産ベルサイユ宮殿＋庭園 日本語公認ガイド半日ツアー ランチ or ディナー付きプランあり ＜午前・午後／イヤホン付き／オペラエリア発＞ by Mybus」では、歴史に詳しい公認ガイドが案内し、事前予約でスムーズに入場できます。限られた時間でも効率よく観光できるのがポイント！
個人観光とガイド付きツアー、それぞれのメリットを考えて、自分に合った方法でヴェルサイユ宮殿を楽しんでみてください！
個人でのヴェルサイユ宮殿訪問｜２つの手配方法
ヴェルサイユ宮殿の公式ホームページで予約
（2022年6月時点）
私はヴェルサイユ宮殿の公式サイト（Official website - Palace of Versailles）から、13時入場のチケット（27ユーロ）を予約しました。
予約が完了すると、確認メールが届き、チケット（PDF形式）をダウンロードできます。
チケットは印刷するか、スマホに保存しておくと安心です。
入場当日の流れ
・入場口では、予約時間ごとの長い列ができていました。
・私も13時入場の列に並びましたが、実際に入れたのは13時を過ぎてからでした。
・特に土日は混雑するため、早めの到着をおすすめします。
パリの交通機関に慣れていない方や、ヴェルサイユ宮殿が初めての方は、余裕を持って移動し、早めに宮殿に到着しておくと安心です。
パリ・ミュージアムパス（PARIS MUSEUM PASS）について
購入方法
「パリ・ミュージアムパス(PARIS MUSEUM PASS)」は、公式サイト「Paris Museum Pass website（Official）」や日本向け販売サイト「パリ・ミュージアム・パス ジャポン」で購入できます。
有効期間と料金
パスは、使用開始日から以下の3種類の期間で利用可能です。期間により料金が異なります。
・2日間（48時間有効）
・4日間
・6日間
利用可能な施設
・パリの美術館や観光スポットが*入場し放題となります。
（※対象施設は別途確認が必要です。）・ヴェルサイユ宮殿も対象です。ただし、2日間パスで美術館巡りを計画する場合、ヴェルサイユ宮殿の見学には半日ほどを要する可能性があります。
メリットと注意点
・メリット：
○パス所持者は、長い行列を待たずに入場できるため、スムーズな見学が可能です。
・注意点：
○旅程に余裕がある場合は、パスを利用せずに別途チケットを購入する方が柔軟なプランニングができる場合もあります。
○外観や宮殿内部を手軽に見学したい場合は、パリ市内の他の美術館と合わせて利用するとお得です。
より詳しいパリミュージアムパスの購入方法や最新価格、さらにお得な巡り方については、こちらの記事【パリミュージアムパス購入方法！お得に巡る５０以上の美術館と名所【２０２４年最新価格】】をご参照ください。
パリからヴェルサイユ宮殿へのアクセス方法
ヴェルサイユ駅構内にはシャンデリアが輝き、改札を抜けた瞬間から高貴な雰囲気が漂うヴェルサイユの街を感じられます。
パリから約20キロメートル南西に位置するヴェルサイユへのアクセス方法は、以下の3つです。
旅行会社のバスツアーを利用
車を利用（約40分）
電車（RER）を利用
自由気ままに個人で訪れるなら、パリ市内からのRER（高速郊外鉄道）利用が便利です。
私が乗車したのはC５番線 Saint-Michel Notre-Dame（ サン・ミッシェル・ノートルダム）で、そこから13駅目に位置する終点のVersailles Château Rive Gauche（ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ）駅で下車しました。
駅の出口を右に出て徒歩で直進すると、パリ大通り（Av. de Paris）が見えてきます。
その大通りを左に曲がると、正面にヴェルサイユ宮殿が見え、駅から徒歩約15分で到着します。
＊パリ中心部からヴェルサイユ駅へは、Navigo（公共交通定期券）を利用すると便利です。
Navigoの詳細については、下記リンクもご参照ください。
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事前予約で安心＆スムーズに入場！
ヴェルサイユ宮殿の定番ルートを巡る！
巡るポイント：
宮殿
庭園
大運河
グラン・トリアノン
プティ・トリアノン＆マリー・アントワネットの離宮
宮殿内だけの見学は約1時間30分で十分です。
内部見学後は庭園へと移動し、さらにグラン・トリアノンやマリー・アントワネットの離宮にも足を伸ばしましょう。
宮殿からマリー・アントワネットの離宮までの往復は約4キロメートル。
庭園内では、歩くのが大変な場合でも利用できる各種乗り物が用意されています。
私が訪れた日は、日差しが強く暑かったのですが、庭園の美しさに見とれて疲れを忘れ、広大な緑地帯に吸い込まれるように歩きました。庭園には売店やレストラン、トイレも整備されており、適宜休憩が可能です。
また、宮殿内やグラン・トリアノン近くの庭園には、モンブランで有名な【アンジェリーナ（ANGELINA）】もあります。
宮殿内でのティータイムは格別です。
下記リンクは、アンジェリーナの詳細です。
宮殿入口の見どころ｜ルイ１４世の騎馬像と黄金の門
入場前から、ヴェルサイユ宮殿の高貴な世界に心奪われます。
街の中にそびえる宮殿の入口前には、フランス絶対王政を象徴するルイ14世の騎馬像が堂々と佇み、その奥に位置する黄金の門は、まばゆい輝きを放ち、期待感を一層高めます。
宮殿へ向かう途中から、贅沢な世界への扉が開かれるのを感じさせる光景です。
ルイ１４世の騎馬像
黄金の門
ヴェルサイユ宮殿の入場方法と個人用ゲートの流れ
巨大なヴェルサイユ宮殿に圧倒されます。
入口の門をくぐると、左側に「A」の看板が掲げられた建物が個人用入場口となっています。
入場前には手荷物検査があり、事前予約のおかげで、個人旅行者用の入場口からスムーズに宮殿内へ入ることができました。
ヴェルサイユ宮殿入場前
個人用入場口
ヴェルサイユ宮殿のハイライト｜鏡の回廊の美しさ
ヴェルサイユ宮殿の象徴、鏡の回廊。
宮殿見学のクライマックスでもある正殿と王妃の居室をつなぐ全長７３mの回廊は必見です。
窓と向き合う１７のアーチ型の開口部に３５７枚の鏡がはめ込まれています。
鏡の理由：西向きの部屋だったため、外光を反射させて明るく見えるように鏡が入れられました。
王妃の寝室｜宮廷の華やかさが詰まった特別な空間
ヴェルサイユ宮殿で最も華やかな部屋のひとつ、王妃の寝室。
繊細な花柄の壁紙や豪華な装飾が施され、まるで夢の世界のような空間は多くの女性の憧れ。
3人の王妃がここで過ごし、王家の歴史を見守ってきました。
また、この部屋で19人もの王の子が誕生したといわれています。
宮殿以上に手がかけられた庭園
ルイ14世が最も心血を注ぎ、宮殿以上の労力をかけたとされる壮大な庭園。
計算し尽くされた美しい景観は、当時の王のこだわりを感じさせます。
ルイ１４世の別邸｜グラン・トリアノン
宮廷の公務を離れ、親しい人々と静かに過ごすために建設されたルイ14世の離宮。
革命後にはナポレオンがこの館の主となりました。
1687年に増改築され、大理石を使用したことから「大理石のトリアノン」とも呼ばれています。
バラ色の大理石柱が印象的で、優雅な雰囲気が漂う別邸。
ここまで歩いてきた甲斐があったと感じるほど、美しさに息を呑みます。
ヴェルサイユ宮殿を訪れたなら、ぜひ立ち寄りたい王族たちの美しき離宮です。
グラン・トリアノンの入場について
グラン・トリアノンの入場は閉館の30分前までとなっています。
夏季と冬季で閉館時間が異なるため、事前に確認してから訪れるようにしましょう。
ヴェルサイユ宮殿の公式ホームページはこちら。
Official website - Palace of Versailles
散策の注意点
グラン・トリアノンやマリー・アントワネットの離宮があるエリアは森林が多く、日中でも人通りが少ない場所があります。
道に迷うと不安を感じることもあるため、散策は日没前までをおすすめします。
マリー・アントワネットが愛した離宮｜プティ・トリアノン
マリー・アントワネットが特に気に入っていた別邸、「プティ・トリアノン」。
ここは彼女が宮廷のしがらみを離れ、自由な時間を過ごすための特別な場所でした。
また、「愛の神殿」は、スウェーデン貴族であり恋人と噂されたフェルゼン伯爵との密会の場ともいわれています。
美しい円形の神殿は、庭園の中でもひときわロマンティックな雰囲気を漂わせています。
ヴェルサイユ宮殿の広大な庭園と大運河を歩く
ヴェルサイユ宮殿の庭園や大運河、さらにグラン・トリアノンやプティ・トリアノンまで見学すると、半日では足りないほど広大で、見どころが満載です。歩けば歩くほど、その壮大さを実感できます。
歩き疲れて喉も渇いたら、大運河そばの一軒家カフェ・レストラン「ラ・フロッテイーユ（La Flottille）」でひと休み。
お料理やデザートを楽しみながら、歴史ある空間に浸るのも素敵なひとときです。
ギャルソンの立ち振る舞いもエレガントで、どこか貴族の風格を感じさせます。
緑に囲まれたテラス席でのティータイムは格別。
当時の王族がこの景色をどのように楽しんでいたのか、想像しながら歴史をたどるのも趣があります。
美しく整然と並ぶ樹木にも注目です。これほど見事な景観は、多くの労働力によって支えられたもの。
手入れの行き届いた庭園を歩くと、当時の人々の努力と情熱が感じられます。
ヴェルサイユ宮殿を訪れた感想｜何度でも行きたくなる魅力
パリから1時間以内でアクセスできるヴェルサイユは、今なお世界中の人々を魅了し続ける観光名所です。
ヴェルサイユ宮殿の見学には1日確保し、あわせてヴェルサイユの街を散策するのもおすすめ。
ヴェルサイユ宮殿に再訪する機会があれば、ぜひカフェやショップを体験したいと思っています。
パリとはまた違った落ち着いた雰囲気を楽しむことができると聞いているので、その魅力を堪能したいです。
この記事に掲載している写真は、全て筆者が実際に撮影したものです。
実際の風景や雰囲気を、少しでもお伝えできればと思います。
※本記事の内容は2022年6月時点の情報です。
チケットは、ヴェルサイユ宮殿の公式ホームページや、フランス旅行の観光・オプショナルツアーサイトで予約できます。
📌 おすすめプランはこちら！
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「ヴェルサイユ宮殿までの時間がない？そんな時は、パリ市内で『ミニ』ヴェルサイユ体験ができます！
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日本語音声ガイドも完備しているので、一人旅でも安心して豪華な歴史を感じることができます。」
2025年3月に記事の構成を変更し、オススメのツアーも一新しました。
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フランスで利用したeSIMの便利さ
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